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高機能自閉症・アスペルガー症候群セミナー2022配信終了!寄せられた感想をご紹介します

高機能自閉症・アスペルガー症候群セミナー2022の配信を終了しました。
寄せられた感想をご紹介します。
高機能自閉症・アスペルガー症候群セミナーは、高機能自閉症スペクトラム症やアスペルガー症候群について、基本的な考え方からさまざまな場面での具体的な支援、トピックまでを学べるセミナーです。

高機能自閉症・アスペルガー症候群セミナーは、高機能自閉症スペクトラム症やアスペルガー症候群について、基本的な考え方からさまざまな場面での具体的な支援、トピックまでを学べるセミナーです。

毎年開催しており、コロナ禍の状況を踏まえて、多くのご参加があった昨年度に引き続き、2022年度についてもオンライン(オンデマンド配信)にて実施することとなりました。昨年同様、基調講演を含めて、全ての分科会を視聴でき、11月1日~30日の1カ月間、期間内であればいつでも何回でもどこからでも視聴できるという形での開催でした。

寄せられた感想をご紹介します。

申込状況について

自閉スペクトラム症のある人が大人になって幸せな生活を営めるようになるためには何を大切にしていけばいいか、そのために保護者、教育や地域支援・就労支援等に携わる支援者が知っておくべきことなどについて学べるプログラムで、申込みは京都府や近隣県のみならず全国から保護者、福祉職、教育職、医療関係者など150人(配信数127人)でした。

基調講演の感想

「元気になれる前向き子育て」
講師 平野真理子(平野卓球センター監督)
コーディネーター 村松陽子(京都市児童福祉センター)

・平野選手に発達障害の妹さんがおられることを初めて知りました。自立に向けて、小さいときから将来を見通して子育てされていることを知り、大変参考になりました。亜子さん自身への障害の伝え方がステキだなと思いました。

・子育てをされている当事者としてのお話の内容に、とても共感できました。具体的なエピソードもたくさんあり、さまざまな情景を思い浮かべながらお聞きすることができました。

一人の母親としても、参考になる、勇気をもらえる、そんな素晴らしい講演でした。

・保育士と勤務していますが、保護者との対話の中で配慮すべきことや知識やヒントなどをたくさん頂きました。「卓球が表現の場である」という言葉が特に心に残りました。誰しもが表現の場を持つことが幸せに生きるコツかもしれないと思いました。そのためにも、子育てや保育の場で、子どもをじっくりとみていくことの大切さを感じました。

・お子さんに対して、子どもだから…と接するのではなく、一人の人として接してこられた積み重ねが今のお子さんの姿なのかなと思いました。支援者として、日々の支援に生かしていけることだらけのお話でした。

・障害が分かったときの親の気持ちがよく分かりました。そして、何が大切かをしっかり考えて行動されていたことがすごいと思いました。

 平野さんが話されていたように、障害について、もっとオープンにしていける社会を作っていくことが大切だと思いました。

第1分科会の感想

「ミライの特別支援教育について語り合ってみた」
講師 小川修史(兵庫教育大学大学院学校教育研究科 生活・健康・情報系教育コース 准教授、一般社団法人日本障がい者ファッション協会(JPFA)副代表)
コーディネーター 田中一史(京都市児童福祉センター)

・ラジオ番組をわくわくしながら聴くかのように楽しく視聴させていただきました。

「お互い」「一緒に」の先に、楽しさとコミュニケーションが生まれるという視点を 大切に、忘れないようにしていきたいと思いました。

・小川先生と田中先生の息のあったお話が良かったです!発想の転換から、誰もが楽し さにアクセスできることを目指して、実際にボトモールを開発されて、パリコレに参加されたという素敵なお話をお聴きすることができて、支援する立場として参考になりました。我が国では、依然として偏見や同調圧力のために生き辛さを感じている方々がたくさんおられます。ぜひまた、お話をお聴きしたいと思います。

・堅苦しくなく、とても楽しい分科会でした。最初は、車いすのファッションショーと 特別支援教育の関連が分からなかったのですが、「エンジョビリティ」=ユーザビリティを前提とした楽しさ・喜び・幸福感が大事だという姿勢が共通している、という風に理解しました。ICT教育が進み、様々な便利なツールが増えましたが、教える側の「便利さ」よりも子ども達がいかに楽しみながら学べるか、それが一番大事だと思いました。

・車いすの方用のカッコイイ服ということで、身体障害の方を対象にしていらっしゃる のかなと思ってみていましたが、ASD特有の感覚過敏などにもきちんと言及していらして、興味深く拝見しました。

・たくさんの選択肢の中から選べる力、選べないけどやってみようとすること、子ども に合わせてサポートできるといいなと思いました。

第2分科会の感想

「自閉スペクトラム症、当事者研究、オープンダイアローグ」
講師 横道誠(京都府立大学文学部准教授)
コーディネーター 岩井栄一郎(立命館大学学生オフィス)

・ご自分のことを客観的にみておられると感じました。つい聞いてしまう講義でした。

・自分から、自分自身を知ることの大切さを感じた。それは障害があるないに関係しないと思う。

・横道先生のお話は大変貴重な内容でした。自閉症は孤独が好きだけれど孤独すぎるのは寂しい、というお言葉は心に響きました。誰しも人と繋がりたい思いはあるけれど、それが苦手で疲れてしまいやすい人の場合、いろいろな葛藤を抱えながら頑張っておられるのだと改めて実感しました。

・横道氏主催の当事者研究会「推しを広めあう発達凸凹の会」がとても楽しそうだと思いました。とてもエネルギッシュに活動されていますが、その原動力は「自分を不幸だと思っているので良くしたい」とおっしゃっていたのが印象的でした。

・とても面白かったです。学者であり当事者でもいらっしゃる横道先生が語る発達障害は、これまでの専門家の話とは一味違って、なるほど!と感じることがたくさんありました。

第3分科会の感想

「地域の就労支援リソースを考える」
パネリスト 
浅山淑子(京都ジョブパーク)
新谷正樹(京都障害者職業センター)
コメンテーター 星明聡志(ジョブジョイントおおさか)
ナビゲーター 村田淳(京都大学)

・障害者雇用、就労支援について、具体的な説明が聞けて学びになりました。

・就労支援の社会資源について、「ここに繋がれば安心」ではなく、様々な資源を知り、うまく組み合わせて活用していくことが大事であるというお話が印象的でした。

・障がいのある人の働きやすさが、あらゆる人の働きやすさにつながる。障害者雇用の取り組みを進め、職場改善を行えば、働きやすい職場になると思います。

・障がいを持つ人が就労のために、職業センターやジョブパークを利用するだけでなく、就労がきまってから、不安解消など定着支援のための利用方法もあることがわかりました。

・就職にあたり、様々な支援があることがわかりました。就活前の準備が大切で、支援者と繋がっておくことが大事なのだと知りました。