親と専門家が協働して活動している会です。

高機能・アスペルガー部

【高機能自閉症・アスペルガー症候群セミナー2022 第一分科会】ミライの特別支援教育について語り合ってみた

高機能自閉症・アスペルガー症候群セミナーとは、高機能自閉スペクトラム症やアスペルガー症候群について、基本的な考え方からさまざまな場面での具体的な支援までを学べるセミナーです。

第一分科会では、特別支援教育の研究者であり「巻きスカートでパリコレに参加する大学准教授」としても有名な小川修史氏から、お話を伺いました。

第一分科会:ミライの特別支援教育について語り合ってみた

「障害の有無にかかわらず誰もが楽しさにアクセスできる社会をつくりたい。」

そんな思いからテクノロジーを特別支援教育に活用する研究を続けてきた兵庫教育大学准教授の小川修史先生が、とあるきっかけから病気や障がいを理由にオシャレを諦めずに済む社会を目指し、「bottom’all(ボトモール)」というユニセックススカートを共同で開発。

自ら身につけ、「車椅子でパリ・コレクションのランウェイ」という夢を今秋に実現しようとされています。

また様々な学生の声に応えて障害の有無や性別に関わらず着れる次世代の「制服」を開発したり、大学での授業に様々な配慮や仕掛けをされたりと、旧来の常識や価値観にとらわれず社会の中にある「障害」を解消しようという試みに、ネットを介して全国から共感と支持を集めておられます。

この分科会では、そんな小川先生の魅力的なお取り組みを紹介するとともに、これまでの特別支援に残る「弱みに対して特別な配慮をしてあげている」という上から目線のものから、誰にとっても「楽しく」「快適な」ミライの特別支援教育を目指していくことについて「楽しく」語り合ってきました。

ぜひ多くの方に聞いていただきたいです。

【講師】小川 修史

兵庫教育大学大学院学校教育研究科
生活・健康・情報系教育コース准教授
一般社団法人日本障がい者ファッション協会(JPFA)副代表

■コーディネータ―
田中一史(京都市児童福祉センター)