親と専門家が協働して活動している会です。

事務局

【高機能・アスペルガー部】
みんなでほっこりタイム(保護者交流会)のご報告

9月6日(水)10:30-12:30、協会事務所にて開催の交流会「みんなでほっこりタイム」の報告をさせていただきます。参加者は14名(うち正会員11名・お試し参加2名・見学1名)、8歳から42歳の方の保護者が集まりました。

告知は行きつ戻りつ

  運転免許を取らせたいが…

高機能タイプの障がい特性は外から見えにくく本人も自覚しにくいため、周囲にどう伝えるか本人にいつ告知するかは私たちの交流会では常に議題にあがるテーマです。

大学生の子に運転免許を取らせたいが教習所にどの程度障がいを伝えるべきかと悩む方、また高校生の子が海外留学を控えているが中学以降は落ち着いているので申込時に医師の診断書を提出して考慮してもらうべきか、でも本人には告知していないので告知をいつどう進めて行くかどうか主治医に相談したり・・・と迷われる方など。

告知に関しては中高生の時に初めて話したという方が多いです。

ただ成人後の子を持つ親は告知はその一度きりではないとよく言います。

本人がその時いったんは納得しても後年、手帳を返上したい、障がい者枠での就労はしないと言い出したり…けれどやっぱり困難に直面して再び医者や相談所を頼って、改めて自分の特性を自覚したりと行きつ戻りつの受容の道のりです。

ひきこもり…今はそういう時期

  以前はちゃんと働けていたのに

障がいをどう周囲に伝えるか悩むのは社会と接点があるからこそで、そこまで行けず、ひきこもり状態のお子さんもいます。

本人に就労経験があると親子とも以前はちゃんと働けていたのに…と忸怩たる思いを抱えつつ、でも今はこの子にとってそういう時期なんだと自分に言い聞かせ、日々をやり過ごしているという方、またあるお母さんは子どもが何もせずただ厭世観ばかりを募らせていく様子に危機感を覚え、一念発起して起業したそうです。

青色専従者として子どもに給料を払うことで本人が収入を得る環境を整え、何とか生きる意欲につなげたいと一歩を踏み出した決断に皆さん拍手でした。

お金の使い方も「ほどほど」が苦手

  散財に悩む親も多い

お金の問題も常についてまわります。

収入が年金だけでは将来不安、子ども名義で積立でもすべきかと先を考えての心配も尽きません。

また子どもの散財に悩む親も多いです。

お金を使うことに興味のないタイプのお子さんだとお金はたまりますが、見境なく趣味につぎ込んでしまうお子さんも多く「ほどほど」が苦手な子どもたちです。

ペットにまつわる話

  考えさせられるお話が続きました

告知の問題も同様ですが、本人が当時何を思っていたのか、親は全く気付かず後から「そうだったのか!」と驚くことがよくあります。

ペットにまつわるそんな話が続きました。

自宅で愛犬が死んだとき、お子さんが「いっぱい助けてくれてありがとう」と棺にそっと書き添えたのを見て、親には見せなかった弱音を犬と共有してたんだと初めて知ったと話された方、

また飼っているハムスターがケージから逃げて暴れるのをお子さんが必死に押さえつけて戻したあと泣いているので理由を聞くと、自分は今までパニックを起こしたとき、周りに無理やり押さえつけられるのが本当に嫌だった、でも今同じことをハムスターにしてしまった…と。

そんな考えさせられるお話がありました。

お試し参加できます

今回お試しで参加された方、お一人は就労経験のある男性のお母さんで職場に適応できず心療内科を受診し発達障害の診断を受けるまで、全くそんな障害に気づかなかったとしきりに悔やんでおられました。

もう一人は協会のホームぺージを見て他県からいらしてくれた小学生のお母さん。

乳幼児期に自閉の診断を受けてから毎日、療育や訓練を必死にやってきた、今小学校の普通級にいるが全て親がかりで大変、ちょっと疲れました、いつまで続くのかこの先どうなるのか不安、でも皆さん頑張ってらっしゃるんですね…と率直な思いを話してくださいました。

次回は…

私たちの交流会に正解や解決策はありませんがそれぞれの経験や知見を持ち寄る中で何か得られるものもあるかと思います。

次回の交流会は外部会場【正会員限定】になります。
皆さまの参加を心よりお待ちします。