
【高機能・アスペルガー部】
みんなでほっこりタイム(保護者交流会)特別版のご報告
7月13日(土)13:00-15:00、京都社会福祉会館会議室にて開催の交流会「ほっこりタイム」の報告をさせていただきます。
今回は専門部の田中一史先生にご同席いただきました。
初参加2組、他県からも
正会員限定の申込制で参加者は17家族19名、お子さんの年齢は8歳から48歳です。
交流会初参加の方が2組、また保護者の方は他県にお住まいでも、子どもさんが京都の大学に通われているご縁で入会され、遠方からご参加くださった方が2組いらっしゃいました。
先生との相性、
学校との交渉…

学齢期のお子さんが必ず突き当たる問題が学校との交渉事です。
各種相談や申し入れをやんわりと拒絶され徒労感ばかりが積み重なる経験を私たちは多くしてきました。
それでも以前に比べれば発達障がいへの支援は充実してきているので、相性の良い先生に当たればラッキー、そうでなければ?!過度な期待はせず、少し距離を置くくらいでちょうどいいかもと、田中先生や年長の保護者の方からのご助言でした。
子どもを受容したいが、
どこまで許容すべきか

思春期になり、10代、20代と長ずるにつれ、メンタル面での厄介な問題が生じるお子さんも多いです。
不登校・自傷・依存・パニック・強迫など、その浮き沈みの激しい症状や親をひたすら責め立てる態度に、時には親のほうがまいってしまうことも。
子どもを受容したいがどこまで許容すべきか、甘やかしているだけではないかといった葛藤、また強い向精神薬を使うことへの不安、薬のやめ時の難しさなどいろいろなお話が出ました。
田中先生からは、何か親以外の居場所や、外部とつながる糸口が見つかるとよい・・といったご助言があり、実際にあるお子さんは得意の趣味がとっかかりとなり、周囲とのコミュニケーションが円滑になったそうです。
また学校を広域通信制にしたり、本人の好きな芸術系に進学したらずいぶん事態が好転したという体験も聞けました。
本人が支援を拒んだり、
退職したきり在宅となったり

社会人になり、障がい者雇用や福祉就労で安定して働いているお子さんも多いのですが、就労がかなわぬまま、本人が支援を拒んだり、退職したきり在宅のお子さんもいます。
そんな状況が続いたとき、親はどうするか、それぞれのご家庭の判断があると思います。
あるお母さんは、では子どもの生きがいにつながる居場所を自分で作ろうと起業を決意し、そんな大げさなことでなくても、今はインターネットという便利なツールがあるので、web配信など在宅でやりやすいことから始めたとおっしゃってました。
また別のお子さんは就労とは違いますが、LINEのスタンプを自作していて、そのクオリティの高さにびっくり!こういう形での社会参加もありだと納得しました。
親の考えを押し付けない
自分が子どもについていけばよい

また就労が無理なら、別に働かなくてもいい、このまま平穏無事に過ごせたらそれでいいと考えるご家庭もあると思います。
特に年長のお母さんたちがしみじみと述懐された
「本人が思う通りに生きることの大切さに自分は思い至らなかった」
「親の考えを押し付けない、本人は本人なりに考えているのでそれを尊重する」
「子どもをこちらに向かせるのではなく、自分が子どもについていけばよい」
そんなお話はずしりと重く響きました。
聞くだけの参加も大歓迎

あるお母さんが今、朗読や手話を習っていてとても楽しいとおっしゃってました。
私たちの交流会の一番の目的は参加された保護者の方、お母さんが元気になってくださることです。
なのでこうした報告はとてもうれしいです。
「話すのは苦手なので聞くだけの参加」も大歓迎です。
次回もたくさんの方の参加を心よりお待ちします。
最後になりましたが、私たちの普段の交流会をそのまま見ていただきたいという趣旨をしっかり受け止め、寄り添ってくださった田中一史先生に改めて御礼申し上げます。
<次回の予定>
「みんなでほっこりタイム」
■日 時|9/10(火) 10:00〜12:00
■場 所|京都社会福祉会館 会議室
■対 象|正会員の保護者
*高機能部以外の方も参加できます
*お試し参加有 (非会員の保護者・1回のみ)
「みんなでほっこりタイム」とは全世代のお子さんの保護者交流会です。
申込は不要です。会場に直接お越しください。
お問合せは下記事務局までメールか電話でお願いします。
一般社団法人 京都府自閉症協会
E-Mail|askyoto@shirt.ocn.ne.jp
T E L |075-813-5156