【高機能・アスペルガー部】
みんなでほっこりタイム(保護者交流会)のご報告
7月15日(土)13時-15時、協会事務所にて開催の交流会「みんなでほっこりタイム」の報告をさせていただきます。
5年ぶりの方、飛び込み参加の方…
形式は対面、参加者は11名(うち正会員9名・お試し参加2名)17歳から39歳の方の保護者が集まりました。
平日開催が多い交流会ですが、週末のほうが参加しやすい方もいらっしゃるかと年度内に1,2度は土曜開催をしています。
今回も5年ぶりに参加された会員さんもおられ、またお試しの方の1名は全くの飛び込みでチラシを見て来られ、もう1名の方は幼児学齢部「子育てほっとタイム」からのご縁で来てくださいました。
コロナ禍に振り回されたこの数年でしたが、やはり直にお顔を合わせての交流会は何より大切だと痛感しました。
結婚を夢見たり、突然企業を宣言したり
私たちの子どもの障がい特性は一人一人違い、自閉の度合いも濃淡があります。
自閉度が一見軽くてもかえってその軽さゆえに本人も周囲も障がいを受容できず、世間との摩擦や生きづらさが膨らんでしまいがちです。
女のお子さんの場合はその解消手段として「結婚」を安易に夢見たり、行動力のあるタイプのお子さんだと突然起業を宣言したりと、親は翻弄されます。
それでも本人は大真面目なわけで、決して否定せず、いったんは受け入れて良い方向を探る・・のが理想ですが、親もまだまだ修行中の身なので、つい先回りして策を講じ、子どもを怒らせたり傷つけたり・・そんな失敗も多々あります。
ネット社会との付き合い方
ASD当事者は円滑な人間関係を築くことが苦手ですが、それはリアルな場だけでなく、昨今盛んなSNS上でも同様です。
相手の思惑顧みず突進するので、何かとトラブルの火種になりがちです。
ネット社会との付き合い方はこの先も大きな課題になりそうです。
どのお子さんもそれぞれに強いこだわりや特性があるのでエピソードには事欠きません。
買い物を頼むのに詳しい画像付きのラインを送っても全く忘れられたり、一つ目の頼み事はやってくれても二つ目は抜け落ちてしまうなどADHDあるあるで、みんな違うのに不思議と似た困りごとの報告があります。
長期間の不登校、主治医との関係
それでも基本まじめなタイプのお子さんが多いので、自分のペースをつかめば頑張れることもたくさんあります。
長期間不登校で世間一般の学歴は身につかなかったけれど、自分なりにコツコツ勉強して資格を取り仕事に生かすお子さんや、休まず職場に通う日々を重ね、いつのまにか勤続十数年になったお子さんもいます。
そうなるとそれなりに安定した生活の中で医療とのつながりが遠くなり、ふとこの、主治医が必要な局面が来たらどうしよう?と新たな気がかりを話された方もいました。
診断まで「1年半待ち」
お試しで参加された方がお子さんと病院に行ったら正式な診断まで「一年半待ち」と告げられ、絶句したそうです。
ASDへの支援は以前に比べれば格段に広がってはいますがこのへんは相変わらずなのかと憂慮しました。
高機能部の方は診断を受けて気持ちが楽になったと言われる方が多いですが、あえて診断を受けない方もいますし、受けても公にせずクローズで就労される方もいます。
また子どもの診断を通じて自分(お母さん)自身も自閉傾向が強くあることがわかり、自分に見えている世界と多数派の人が見ているものの違いに驚き、自分の人生はこれまで濃霧の中にいるようなものだったと胸中を吐露された方もいました。
診断の有無、それをどう生かすかは個々の当事者・ご家庭の判断でいいと思います。
私たちの交流会がその判断の一助になれば幸いです。
次回の予定
日 時 : 9/6(水) 10:30〜12:30「みんなでほっこりタイム」
場 所 : 京都府自閉症協会事務所
対 象 : 正会員の保護者 (高機能部以外の方も参加できます)
お試し参加: 有 (非会員の保護者・1回のみ)
「みんなでほっこりタイム」とは、全世代のお子さんの保護者交流会です。
今年度より、今までの保護者交流会とほっこりタイムが一緒になりました。
事務所に来られる方は申込み不要です。
*zoomで参加希望の方:
申込フォーム にてお申込ください。
自動で受付メールが送信されます。
なるべくハイブリッド式で対応しますが、スタッフ不足等でご希望に沿えなくなった場合はご了承ください。