親と専門家が協働して活動している会です。

事務局

「子育てほっとタイム」開催のご報告

「子育てほっとタイム」とは、京都府自閉症協会が主催する無料相談交流会です。

2月の「子育てほっとタイム」の様子

2024年2月6日(火)10:30〜12:30 協会事務所にて開催されました「子育てほっとタイム」についてご報告いたします。

参加者は、元支援学校教諭の野畑先生と6歳から40歳のお子さんの保護者8名の計9名でした。

言葉がけの難しさ

まず、中学生のお子さんの親御さんからは、あくまでもお子さんの参考になればと思って話し掛けていたのにお子さんから「命令されている気がする」と言われてしまったとのこと。

(お子さん)本人の意志を尊重したいと考えて接してきたはずなのに、お子さんには親の意図するように伝わっていなかったことに戸惑っておられるようでした。

「進路選択」「将来の話」など、人生の岐路に立った時に本人が最善最良の選択ができるよう親子で話し合いたいと思うのが親心。

言葉がけの難しさに共感しつつ、お子さんの本音を知れたことが良かったのではないかという声があがっていました。

就学・進路選択

来春就学予定のお子さんの親御さんから、つい数か月前までは自閉症特性の強さに配慮して総合支援学校への就学を強く希望していたのに、就学支援委員会の判定結果を待っている間に最近、地域の育成学級へ就学する可能性についても少し考えるようになり、どちらを選べば良いのか悩ましく思われているとの話が出ました。

そんな保護者の方には「どちらを選ばれても良いこともあるし、何かしら問題が起きることもあるので、親御さんが良いと思う方を選ばれたら良いと思いますよ」とのご意見があがっていました。

自分とは違う子ども自身の思いや考え

どんな選択をしたとしても、何かしら起きた時にその都度、対処し向き合うことに変わりはありませんが、子どもが安心して、自分らしく過ごせる環境を願い、迷う気持ちは誰もが共感するところです。

成人のお子さんの親御さんからは、親が良かれと思う方へと子どもを導こうとせずに、自分とは違う子ども自身の思いや考え、感覚、生き方などを理解しようと心掛けておられること、できる限り(子どもと)一緒に考えて準備していこうと言う思いを行動で示してこられたことなど、親としての心構えの参考にさせていただきたいお話も出ました。

子どもの感覚、生き方…

成人となった今もなお、お子さんの成長と変化と新たな発見を喜ばしく思いながら、見守っておられる様子を知り温かな気持ちになれた時間となりました。

今後の予定について

さて、今年度最後の「子育てほっとタイム」となりましたが、「子育てほっとタイム」はこれからも開催予定です。

詳細が決まり次第、ホームページに掲載いたしますので、暫しお待ちください。

最後になりましたが、今回の子育てほっとタイムにご参加いただきました皆さま ありがとうございました。

これからも年代を問わず、たくさんのご参加をお待ちしております。