親と専門家が協働して活動している会です。

高機能・アスペルガー部

【高機能・アスペルガー部】
「こじれたケースのほぐし方~親子のこと、お金のこと~」学習会のご報告

11月12日(金)10:00~12:00、zoom学習会を行いましたのでご報告させていただきます。

講師に、障害者地域生活支援センター「らくとう」副所長 中村嘉男氏をお迎えし、「こじれたケースのほぐし方~親子のこと、お金のこと~」をテーマにお話を伺いました。14名の方が参加して下さいました。

支援が困難なケースについて

福祉サービスにつながりにくい、こじれたケースは…

中村さんが関わっておられる方の多くは、今までいろんなところに相談したけれど、なかなか改善・解決に至らなかったというケースです。

福祉サービスにつながっていない、つながりにくい、また、つながっても支援が困難なケースも少なくないご様子でした。

3つの事例からの振り返りとして、具体的支援とその関わりから感じられたことを丁寧にお話して下さいました。

こじれたケースに対して中村さんは…

どうしたらご本人の希望を叶えられるのかを考え、ただただ話を聴いて動いて下さる。

ご本人と距離の近い親の立場を思い、「支援者が入ることでのプラスの作用は少し俯瞰して見れるということだけ」と謙虚に支えて下さる。

親も子も決して追いつめない。

厳しく思われる状況の中でのやわらかな対応に、ご本人も親も救われ、ほぐされていくのでしょう。

こじれたケースをほぐしていくには…

世界に一つだけのユニークな存在

こちらの期待する生活とは違う、それぞれの人にとってのうまくいく生活。

それは、ユニークで、独特。

そんな、その人らしさあふれる生活を見つけていくこと。

まわりが思う幸せな結果なら安心かもしれないけれど、

変化しながら泥臭く続いていくもの、と捉えなおす(視点が変わる)。

何を大切にするのか。

すぐに結果が見えなくても、継続することで見えてくることがある。

そのような支援を実践されていることの重みを感じると共に、心を動かされた時間でした。

支援者の存在

一筋の光明

質問にも丁寧に答えて頂きました。その中で、

「私もお叱りを受けることはあるのです。もし合わない支援に出会ったとしても歩みを止めてしまわないで下さい。」(中村さん)

「私たちもバトンを繋いでいきます。」(賛助会員で参加された支援者)

とおっしゃっていました。

このような思いで支援して下さる方がおられることに、一筋のひかりを感じます。

参加して下さったみなさま、ありがとうございました。

尚、今回の学習会はHPで視聴して頂けるように準備中です。

私事ですが、学習会以降、中村さんならこんな時…と、ふと考え過ごしております。

どうぞ楽しみにして下さい。

京都市東部 障害者地域生活支援センターらくとう