親と専門家が協働して活動している会です。

高機能・アスペルガー部

【高機能・アスペルガー部】
Zoom保護者交流会のご報告~スクールソーシャルワーカー(SSW)さんと一緒に~

2月15日(月)10:00~12:00 zoomにて交流会を開催しました。

年少さん~37歳の方たちの母親8名と、今回は賛助会員のスクールソーシャルワーカー(SSW)の方が参加してくださいました。

有難いことに以前から高機能部の交流会に関心を寄せていただいていました。学校と外部の支援をつなぐお仕事とお聞きして、私たちもいつか交流を持ちたいと願っていました。今回は通常の交流会をオブザーバー的に見ていただくという形になりました。

総合支援学校を卒業し振り返ると…

年度の変わり目を迎え、総合支援学校を卒業し就労を目ざす方からは、コロナ下で内定率が例年より低いというお話をお聞きしました。手続きがなかなか進まずハラハラされることもあるようですが、現在は落ち着いて生活できているとのこと。3年間の学校生活がご本人にとって充実したものであったご様子で、「余裕があると落ち着いて振り返れるのかな」と。その人に合った支援、合った居場所、肯定感を培える生活の実現、なかなか難しく、究極の課題です。

卒論締切のストレスでお喋りが止まらない

卒論の締め切りが迫っている大学生の方は、ストレスから過去の対人トラブルが次々思い浮かんで、そのことのお喋りが止まらないといった悩みが語られました。日がなずっと付き合う親御さんのご苦労は並大抵ではありません。特にこのコロナ下、密室ですから。でも、その方なりにストレス発散できる趣味との出会いもあったようで、聞かせていただくこちら側もホッとした思いになりました。

自己認知と就労

過剰適応気味で疲れやすいので一般就労は無理だと強く自覚しているのに、あまりに普通に見えるため一般就労枠を勧められがちで困っているとおっしゃる方がおられる一方で、自分の障がいは治ったのでぜひ一般就労を!と意欲満々な方。トライ&エラーを繰り返しながら、少しずつフィットした居場所に近づいていく道のりです。みんなで応援していきたいです。

似たような特徴や症状を抱えた方と繋がりたい

小さなお子さんをお持ちの方は、発語のこと、偏食、トイレなどについて話してくださいました。学校生活で本当にご苦労されているだろうな、よく対応なさっておられるなと思いました。「以前に比べれば」とか「ゆっくり喋れるようになってほしい」との発言から、長いスパンで振り返りがおできになる方であることが伺われ、焦らないご様子がとても素敵でした。

その方のお子さんは幼稚園のころに平仮名やローマ字を自分から習得し、書くのはあまり苦にならなかったようですが、言葉はほとんどなく筆談していたとのこと。小学校に上がってから「あいうえお」が言えるようになり、2年生になってからようやく言葉として聴き取れる発語が出てくるようになったそうです(発音はまだ曖昧)。

先輩お母さんたちからも、ご自身の経験から、焦らなくて大丈夫との励ましがあり、「そういえば以前、気にしなくていいことの学習会、っていうのがあったなあ」「それ、いいね!」と声が上がりました。余談ですが、発語がない方が、キーボードを得て俄然高度な作文能力を発揮し、心の内を表現出来たエピソードを思い出し、発語と能力の関係について改めて考えさせられました。

障害基礎年金について

そして、今回全年齢を通して話題になったのが、「障害基礎年金」の話でした。もらえる?もらえない?申請のコツ、一生涯治らないのになぜ更新?などなど。これは今後、学習会につなげていけたら良いなと思っています。

スクールソーシャルワーカー(SSW)とは

・文部科学省|教育相談・スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーについて