親と専門家が協働して活動している会です。

高機能・アスペルガー部

【高機能・アスペルガー部】
Zoom交流会のご報告|そんな風に思ってたの?発達あるあるエピソード

9月3日(金)10:00~12:00 zoomにて「そんなふうに思っていたの?発達あるあるエピソード」~本人の思わぬ受け止め方エピソードから見えてくること~というタイトルで交流会を開催いたしまた。

参加者は正会員8名でした。

子との関りの中で「えっ!そうだったの!?」と、思いもよらない発見や意外な結末にビックリされたことはありませんか。

今回はそのようなエピソードを持ち寄ってみました。

どこまでが本当?どれくらい本気?

しあわせ家族の出てくるCMを、つい数年前まで本当の家族だと思っていて、だまされたと怒っている20代の方。

テスト前の「全然勉強していない」という級友のことばを真に受けて「ウソをつかれた!」と腹を立ててしまう方。

このように、まさかを本気に受け止めて怒ったり悶々としたりすることが多いことで、どれほど生きにくいかを思わされます。

行動力がありすぎたり、慎重すぎたり

インスタグラムを見ると、自分以外みんなハッピーに見える。

経済不安もあり、結婚すればハッピーになれるにちがいないと「マッチングアプリ」にあわや登録!

行動力があるタイプの方たちならではのどっきりエピソードですが、親はハラハラの連続です。

一方、石橋をたたいても渡らないような慎重なポーカーフェイス君は無口で、どう思っているかが親にはなかなか伝わってこない。

やっとぽろっと出た言葉から、好きだと思って入れていたお弁当のおかずが、実は好きではなかったとずいぶん経ってから分かる。

表出の少ないタイプの方の親御さんは、困っているのかいないのか、表出できないのか出さないのか、悩ましく思いながらアンテナを張っていらっしゃるようでした。

ご本人さんたち、思い切って発した言葉を思いっきり否定されたり誤解されたりといった悲しい経験も多々あるのでしょう。

原因は意外なところに

大暴れで生活がめちゃくちゃになり、暴言を吐き、今まで出来ていたことができなくなる。

その変化に親はうろたえて、何とか落ち着かせようと必死になるのですが、うまくいかない。

やっと分かった原因が担任との関係であった、通っている就労支援事業所だったというエピソードもありました。

辞めてみたらびっくりするほど落ち着きを取り戻し、そんなに重荷だったのか、ちょっとしたムリがこんな行動につながるのか!と、改めて大きな気づきを与えられたそうです。

本人が希望して進んだ道なのでつい応援しがちですが、撤退しやすい雰囲気をつねに心掛けるのも大事なのかなと考えさせられました。 

親はせかしているつもりがなくても、就労や進学できないことでご自身を責めていることもあるようで、それが「ニートがいい」という強い表現で現れたお話。

つい親は「なんで?!」と強く反応してしまいがちですが、その方の場合安心して家に居ていいことが分かると、親をねぎらう心の余裕も出てきたそうです。

突拍子もない言動にみえて実は

ことばが出る方も出ない方も、行動力がある方も静かな方も、ご本人が何をどう受け止めているのかは、私たちには分かりにくいところがあり、突拍子もない言動や爆発する感情に驚かされることが多々あります。

背景を探ることで理由が分かることもありますが、お話を伺っていると半年、一年、10年以上も経って、あの時のあの拘りはそういうことだったの!!あの時はそんなことを考えていたの!!と分かることもあるようです。

就労は目的ではなく結果

久しぶりに参加された方からは、コロナ下で上司のパワハラ、閉店、勤務地変更などご苦労されながらも、人事から適切な配慮をもらって、これまでより良い職場環境下で働けるようになったという近況をお聞きしました。

パワハラにきちんと対処してもらえる時代が来つつあるのかなと嬉しい一方、就労にたどり着くこと自体がまだまだ難しいし、今回のエピソードからもうかがえるように、就労ありきの雰囲気がご本人にとって大きなプレッシャーになりがちであることも改めて思ったことでした。

就労は目的ではなく結果であるという、高機能セミナーでの学びを思い出しました。

<今後の予定> 

■10月18日(月) 10:00~12:00 【予定変更】

外出(グリーンプロジェクト)を予定していましたが、緊急事態宣言が9月末まで延長されたことを受けて、Zoom交流会に変更いたします。

※参加ご希望の方は、メールのタイトルを「10月18日交流会参加希望」とし、
①参加者名
②正会員/お試し参加
③お子さんの年齢
を明記の上、事務局までご連絡ください。

※ 申込締切|10月11日

■11月12日(金) 10:00~12:00 

学習会「こじれたケースのほぐし方」~親子のこと、お金のこと~
講師|中村嘉男氏(障害者地域支援センター「らくとう」副所長)

※賛助会員の方もご参加いただけます

※参加ご希望の方は、メールのタイトルを「11月12日学習会参加希望」とし、
①参加者名
②正会員/賛助会員(お試し参加不可)
③(正会員の方は)お子さんの年齢
を明記の上、事務局までご連絡ください。

※ 申込締切|11月5日(金)

zoomミーティングに参加するためのURLとパスワードを事前にお送りします。

zoom学習会の時間は10:00-12:00ですが、9:30からzoomの操作確認(任意)を行います。

zoomによるオンライン会議、交流会参加はとても簡単です。スマホからも参加できます。ぜひトライしてみてください。ご参加を心よりお待ちしております。

■京都府自閉症協会事務局
E-mail:askyoto@shirt.ocn.ne.jp