京都市では移動支援サービスの時間数は32時間。
ウチは二つの事業所で16時間ずつ契約しています。
サークルの活動日など以外の空いている日(10時から16時まで)を事業所に希望を出しますが、実際に使えるのは、一事業所で月に1回か2回というところです。
使えない月もあります。
なので、使える日は大事。
行き先は、息子の希望と折り合いをつけながら決めていて、気候の良い時季はハイキング、寒い時季や暑い時季、雨の時などは、プールとカラオケ、鉄道博物館などに行っています。
ハイキングは、三条駅から北山大橋まで河原を歩き、植物園で昼食、また三条駅まで歩いて帰るというコースが定番になっています。
秋のある移動支援の日にハイキングを楽しみにしていたのですが、天気予報では雨のようなので断念。
「どうする?」と聞くと、「アクアリーナ(プール)とカラオケ」と言うので調べてみると、アクアリーナは水泳大会で使えず。
しぶしぶという感じで京都市障害者スポーツセンターのプールとカラオケというになりました。
さて当日。
持ち物は息子が準備して、私はお金とスルッと関西2枚(本人と介護者がペアで使うと半額になる)を準備して、ヘルパーさんが来られるのを待っていると10時ちょっと前に到着されました。
時間にうるさい息子は、いつもは10時の時報を聞いて出かけるのですが・・・その日は、生協カタログを並べ替えたり、アルバムを見たりして動かず。
行き先が変更になりあまり気が進まなかったのかもしれないのですが、ヘルパーさんを玄関に待たせたまま10分過ぎても動かないので、言っても仕方がないと思いつつも、待たせて申し訳ないので「早くしなさい!」とガミガミ言う私。
20分過ぎても動かず、プールは休憩時間があるので、行っても入れないかもしれないということもあり、またガミガミ言い続けていると、ヘルパーさんに
「行くところを変更してもかまわないし、今日僕は、〇〇君に一日楽しく過ごしてもらうために来ているのでいいですよ。気にしないでください。」と言われました。
なんと素晴らしい!
まだ若く、ヘルパー経験の浅い方ですが、そんなの関係ねぇ。
報告も気づいたことを的確に伝えてくださるので、センスがいいんだろうと思います。
その日は20分以上遅くなりましたが、予定通りのコースで過ごせたようです。
同じ一日を過ごすなら、楽しく過ごしてほしいので、とてもうれしい言葉でした。
令和2年12月20日
宮内賀永子
移動支援サービスについて
移動支援サービスとは
単独で外出が困難な障害者及び障害児を対象とした外出のお手伝いサービスの事で、障害者(児)の自立と社会参加を促進し、障害者福祉の増進を図ることを目的としたサービスです。
地域生活支援事業の一つで、利用できる時間等は市町村によって異なります。
移動支援サービスの詳細
- 京都市:地域生活支援事業に係る申請書及び届出書について
- 京都府:地域生活支援事業
- 厚生労働省:地域生活支援事業について