計5時間の長丁場、
話は尽きず
11月18日(月)の10:00-12:00、京都社会福祉会館会議室にて保護者交流会「みんなでほっこりタイム」を開催しました。参加者は正会員18名(うちご夫婦での参加が1組、交流会初参加の方が1名)、11歳から43歳の保護者の皆さんでした。
交流会終了後、18名全員で、すぐ近くのホテルホップイン1F「京モダンダイニングLuxe(リュクス)」に移動し、14時までブッフェ形式のランチ交流会を楽しみました。その後、お時間のある方には午前中の交流会会場を開放し、15時過ぎまで自由にご歓談いただきました。
計5時間の長丁場になりましたが、ほぼ全員の方が通しで参加され、お話の尽きない様子でした。
みんなでほっこりタイムの様子
子どもが無口で困っている
午前の交流会では、思春期のお子さんの親から子どもが無口で困っている、友達もいないという悩みが出ると、先輩お母さんがたから「うちはこうだった」というそれぞれの経験が語られました。
総じて自分を語ることが苦手な子どもたちですが、20歳過ぎてから話すようになった、20代半ばで初めて幼い頃の辛かった気持ちを打ち明けてくれた、自分から医者に行き困りごとを言えたなど、少しずつでも自分を伝えようとしている様子が伺えました。
そして今では親子で酒を酌み交わし愚痴を言い合える仲になったという羨ましいご家庭も。
夫婦の足並みが揃わない
お子さんが成人後あるいは社会人になってからASDの診断を受けたご家庭では親のほうもなぜ?今まで普通に順調に来たのに…と困惑しがちです。
それでもこうした交流会で他の方の話を聞いたり、自分なりに学んだりするうち、順調と思っていたのは親だけで実は当人は必死に頑張って周囲に適応していたのかもとの気づきを話されたお母さん。
これまでの人生設計を見直し、子ども最優先で立て直そうと決めてから親子関係が少しよくなったとおっしゃるご家庭。
夫婦の足並みが揃わないという悩みもよく聞きます。母親がどんどん知見を広げ理解を深めていく、父親はそれについていくのが精一杯、ややもすると父親の理解が追い付かずまいってしまうことも。そんな夫を心配する妻…
それぞれのご家庭の葛藤ぶりがよく伝わってきた交流会でした。
ランチ交流会の様子
修羅場もあれば物騒なエピソードも
お昼からは場所を移してのランチ交流会で、6名ずつ3テーブルに分かれてさらなる交流を深めました。
小グループのまとまりになることで、それぞれのご家庭のより突っ込んだお話が聞けました。
皆さん、一筋縄ではいかない子育ての経験者ですから、修羅場もあれば物騒なエピソードもたくさんあります。
シングルマザーで奮闘するお母さんも複数います。
こうした場でふだん胸の奥にためこんだものを吐き出して、皆さんの肩の荷が少しでも軽くなれば嬉しいです。
生の最新の情報交換
90分のランチブッフェのあとは再び交流会会場に戻り、皆さんにお話を続けていただきました。
各地の学校や行政の支援体制は今どうなってるの?
自助会って出てみたいけれどどんな感じ?
この漫画は本当に感動したからぜひ皆さん読んでみて!などなど、
生の最新の情報交換がしていただけたのではと思います。
ふだんの物足りなさも補っていただけたのでは
私たちのふだんの交流会は2時間の枠内で、毎回一人当たり5分程度、近況や感じていることを自由にお話していただきます。
全員のお話が一周したあとは、それぞれのお話の内容や知りたいこと・疑問・感想などを自由に話し合います。
この二周めがとても大切と思うのですが、2時間の規定では時間切れになりがちなのが悩みでした。
今回、交流会のあとにランチ会、さらにプラスアルファとたっぷりの時間をもうけたことで、ふだんの物足りなさもかなり補っていただけたのではと感じています。
<今後の予定>
これで高機能部アスペルガー部の年内の活動は終わりです。
次回は年明けに大きなイベント「自閉スペクトラム症セミナーinきょうと2024」が控えています。
その後「みんなでほっこりタイム」もあります。
来年もたくさんの方の参加をお待ちしております。
■1/18(土) 午後 みんなでほっりタイム
■3/ 3(月) 午前 みんなでほっこりタイム
詳細は年間スケジュールをご確認ください。
【 お問い合わせ】
(一社)京都府自閉症協会
E-Mail askyoto@shirt.ocn.ne.jp
TEL 075-813-5156