【高機能・アスペルガー部】
みんなでほっこりタイム(保護者交流会)のご報告
10月26日(土)13:30-15:30、京都社会福祉会館会議室にて開催の交流会「ほっこりタイム」の報告をさせていただきます。
集まってくださったのは正会員14名(うちご夫婦での参加が1組、交流会初参加の方が1名)お試し参加1名の計15名、3歳から43歳のお子さんをお持ちの皆さんでした。
それぞれのリアルな日常…
いつも大変な経験をされている方が今はこれまでにない穏やかな日々という嬉しい報告もあれば、今まさに大変な渦中という辛い報告もあります。
また子どもは落ち着いていても身内に予想外の問題が発生したり、お母さんご自身に身体的不調が出てしまったりと、それぞれのリアルな日常が語られました。
初参加2名の方のお話はまさに大変な渦中がうかがえました。
ふだんは大人しいタイプなのに突然暴れたり大声を出したりで感情のコントロールがきかない、警察に来てもらってもすぐに治まり、受け答えもできるので、本格的な保護や入院にはつながらない、結局家族の苦悩が続く…とのお話には、本当に心が痛みます。
何とか早く有効な支援につながってほしいと願うばかりです。
眠れないので一日中体調がすぐれない
子どもの不調の原因に「不眠」をあげる方が多いです。幼児期から成人に至るまで、睡眠のコントロールが難しいお子さんが多い印象です。
眠れないので一日中体調がすぐれない。親も子も。
特に幼児の不眠は使える薬も少なく、親も参ってしまいがちです。
また子どもの不調がどうも周期的に訪れることから原因を探っていくうち、本人の生理の2日目が一番しんどくなることに気づいたというお話がありました。
すると別の方も、お子さんがPMS(月経前緊張症)で生理前に調子が悪くなると話され、女のお子さんだとそういうところにトリガーが潜んでいることもあるのだと改めて思いました。
また不調の原因は何のことはない「母親のいびき」であったとの笑える話もありました。
主治医との付き合い方
主治医との相性もよく話にでるテーマです。
相性がよく主治医の前なら何でもさらけ出せる関係が築けているお子さんのお母さんは「この子は何とかなるかな」と明るい見通しを語っておられました。
かたやいろんな医者に行ったけれどどうもしっくりこないと悩むお子さんもいます。
また診てほしい先生の予約がなかなか取れず苦労される方も。
ありがちなのが親はとても良い医師と感じても本人はそうでもない…というケース。
それは必ず本人の気持ちを最優先で、というのが先輩お母さん方のアドバイスです。
辛いことばかり続く時どう凌いでいくか
交流会の後半は、ピンチをどう乗り切るか、辛いことばかり続く時どう凌いでいくか、ままならない子育ての毎日、どうモチベーションを保つかといった話題に集約していきました。
皆さん、それぞれの経験の中から語ってくださいました。
「ここに行けば安心」という場所を作ること、子どもと物理的に距離をとってみること、趣味の土いじりに没頭すること、などなど。
また皆さん、とてもよく勉強しておられます。
発達障害に対して対話重視のアプローチを試みる「オープン・ダイアローグ」を実践されたり、自分のメンタルを守るためにいろいろな手法を学んだりされています。
すぐには答えの出ない状況をそのまま受容する「ネガティブ・ケイパビリティ」、またダメな自分もありのままに受け入れて前向きな気持ちを保つ「セルフコンパッション」の考え方などが紹介されました。
こうした情報の中から自分の琴線に触れるものがあれば、帰宅後サーチするなど活用していただければと思います。
私たちの交流会も皆さんのモチベーションを保つための有力な手段でありたいです。
今後もどうぞご参加ください。
<今後の予定>
■みんなでほっこりタイム(保護者交流会)
■日 時|11/18(月) 10:00〜12:00
■場 所|京都社会福祉会館2F 第1会議室
■対 象|正会員の保護者 (高機能部以外の方も参加できます)
■申 込|不要
*未入会の方でもお試し参加できます(保護者の方・1回のみ)
■ランチ交流会(正会員限定)
詳細はチラシをご覧ください。
【 お問い合わせ】
(一社)京都府自閉症協会
E-Mail askyoto@shirt.ocn.ne.jp
TEL 075-813-5156