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【第二分科会】思春期で大切なこと~母子分離とは~
高機能自閉症・アスペルガー症候群セミナーとは、高機能自閉スペクトラム症やアスペルガー症候群について、基本的な考え方からさまざまな場面での具体的な支援までを学べるセミナーです。
第二分科会では、思春期で大切なことについてお話をしていただきました。
【講師】奥平 綾子 氏(株式会社おめめどう代表取締役)
自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害は、思春期に必要な「母子分離」がとても難しい障害といわれています。
「母子分離不全」のままで成人した後に相互依存的な家族関係にならないようにするために、学童期に身に付けておきたいことなどを実際の暮らしの中で起こった実体験からお話しいただきました。
トラブルの根底にあるものは「母子分離不全」
「せっかく」「良かれと思って」をやめる
「自立とは自己決定」である
親と「精神的・経済的分離」をすることで、「不適応行動(行動障害)」が少ない「思春期・青年期」を過ごすことができ、社会全体としても必要なことだと考えると話されました。「制度」と「人手」と「地域理解」と「自己決定」に加えて、「手立て(支援グッズ)」の必要性も述べられました。
参加者アンケート
実体験に基づく具体的なお話で、とても分かりやすかったです。
自己決定、自己責任の大切さを日々職場で実感しています。
母子分離の大切さ・余計なことはしない、など、よく理解できました。また、年齢ごとに、小さい頃から積み上げていく大切さも理解できました。
親が自分の考えを押し付けてしまうことが、成長を阻んでいることが、よくわかりました。
障害のある子だからこそ、将来本人の生き方を狭めてしまう危険なことであること、考えさせられました。大変勉強になりました。