
【高機能・アスペルガー部】
みんなでほっこりタイム(保護者交流会)のご報告
5月31日(土)13:00-15:00、京都社会福祉会館会議室にて、今年度はじめての交流会「みんなでほっこりタイム」を開催しましたので、報告させていただきます。
集まってくださったのは正会員13名、21歳から43歳のお子さんをお持ちのお父さんお母さん方でした。
13通りの家族の物語に耳を傾けて
13通りの息をのむような日常の物語に聴き入って、あっという間の2時間でした。
今回みなさんのお話から改めて思ったのは、彼らにとって言葉って何なのだろう、対話とか喋るってどういうことなのだろうということでした。
喋ってほしい。
でも、喋ることがゴールじゃない

喋るのが苦手だけど喋れるようになってほしい、そうすれば何かが変わる!とそこに切実な期待を持つ親御さんもおられますし、ルーティンの生活は落ち着いて出来るようになったものの、心の内を話すことはないし、対話が難しい、とがっかり加減の親御さん。
ずいぶん話せるようになってきたと思っていたのに、実はいろんなことを心の「保留ボックス」に入れてギリギリのところで心の平衡を保っていたのだと、わが子の突然の爆発を通して気づかされたというお話。
「嫌」を受け止める関係性
一方で、嫌なことは嫌と率直に表現できるようになったわが子と、その「嫌」をそっくり受け止める母の優しく穏やかな関係に、お二人の長い長い道のりのさまざまを思いました。
言葉ではなく、態度に表れる変化

思い通りにならないことを父母のせいにして怒りを爆発させ続けるわが子に対して、あくまでも誠実に耳を傾け最大限のことをしてきた道のりの末、でもダメなものはダメと告げたときに、明らかにわが子に何かが伝わって、言葉にはしないけれど態度が変わって…
そんなお話もありました。
喋っている=伝わっている、ではない
表面的な受け答えはともかく、わが子たちは喋るほどにはコミュニケーションは取れず、その不器用さから誤解を受けたり顰蹙を買ったり、トラブルに巻き込んだり巻き込まれたりすることの多い人たちです。
喋るたびにマイナス評価や否定ばかりの反応をずっと受けてきた場合、心はかなり自尊心を失っている。
単に喋れる喋れないではなく、本音を出せる関係性を作れているか。
自己肯定感が培われているか。
言わない(言葉に出さない)から問題ない、大丈夫と思い込んでいないか。
ちゃんと分かるように伝えているか。
誤解を与えていないか。
こちらが分かった気になっていないか。
気づきがそっと訪れるひととき

発達障害の人たちとのコミュニケーションは、本当にきめ細かな配慮と時間とセンスが要るものだと、あらためて思いました。
ここは、発達障害を持つ子たちの親の当事者会。
様々な話を聞き合い、気づかされ合う、貴重な場であると思いました。
今後の予定

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