【事務局】
1/11(土)自閉スペクトラム症セミナーinきょうと2024開催のご案内
知的障害を伴わない自閉スペクトラム症のある方々とそのご家族が、社会の中で安心して生活するためにはどのような支援が必要なのでしょうか。共に学び理解を深めましょう。
セミナー概要
このセミナーは2022年まで「高機能自閉症・アスペルガー症候群セミナー」という名称で実施してきましたが、昨年度より名称をリニューアルし、さらにここ京都の地域での支援に焦点を当て身近な支援について考えるものとしています。
今回は特に教育をクローズアップし、学校現場における自閉スペクトラム症のある人への支援のあり方、家族、医療、福祉などとの連携について考えたいと思います。
自閉スペクトラム症のある方々の教育や支援に携わっておられる方、当事者、ご家族、学生などどなたでも参加できます。共に学び、理解を深めましょう。
基調講演
診断を受けてからの22年、煎じ詰めてそこから見えたことを話しましょう~「親子連動型発達障害」の原点に立ち返って~
◆講師◆ 笹森 理絵 氏
神戸市発達障害ピアカウンセラー、障害者就業支援アドバイザーなどを委嘱で務めながら、私立中高一貫校にてスクールソーシャルワーカーとして勤務中(非常勤)。所持資格は精神保健福祉士、社会福祉士、上級睡眠健康指導士、雇用環境整備士2種、訪問介護員2級養成研修課程修了、福祉住環境コーディネーター3級、眠育アドバイザー認定など。著作は単独で2冊、共著は多数。
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幼少期から斜め上の言動をし、ずっと周囲に「変人のへんちゃん」と呼ばれてきた私。そんな私が発達障害の診断を受けてから、今年で22年が経過する。
診断当初は困り果てて、助けてもらうことばかりだった私も次第に逞しくなり、今では微力ながら、困っている誰かを支える役割を果たせるようになった。同じく発達障害の診断を受けた息子3人も激しいイジメや不登校、兄弟間葛藤などを個々に乗り越えて成長し、今では3人それぞれに自立・自己実現の道をしっかりと歩んでいる。
また、私が診断を受けた時期は、ちょうど発達障害が社会に認知され、様々な支援が始ま前のタイミングだったことから、私たち親子が辿って来た道は近年の発達障害者支援の歴史と重なるとも言える。
以上のことを踏まえ、山あり谷ありのこの22年間を、発達障害を持つ私たちがどのようにサバイバルしてきたか、そしてそこから見えたもの、今だから言えること、気がついたこと、思ったことを当事者・保護者・支援者の様々な視点からお話ししたい。
◆コーディネーター◆
村田 淳 氏(京都大学学生総合支援機構障害学生支援部門准教授)
第2部 シンポジウム
今の学校の現状とは~様々な立場から語る~
学校における特別支援の現状と課題 「高校」に焦点をあてて
◆話題提供◆
「京都府の医療・福祉相談から見た特別支援教育・ASD支援」
鋒山智子氏(花ノ木医療福祉センター児童発達支援センター長)
「大阪府立高等学校における通級による指導の取組み」
加納 範昭氏(大阪府教育庁高校改革課主任指導主事)
◆指定討論◆
スクールソーシャルワーカーの立場から:笹森理恵氏
医療の立場から:田中一史氏(京都市児童福祉センター)
◆司会◆
清水里美(常磐会学園大学)
鋒山氏からは京都府の特別支援教育体制整備や昼間定時制高校2校の開設の経緯、および花ノ木医療福祉センターでの児童支援の取組みについて、加納氏からは大阪府立高等学校における発達障がいのある生徒を対象とする通級指導に関する現状や取組みについて、話題提供をいただきます。
それを受けて、スクールソーシャルワークの立場から笹森氏、医療の立場から田中氏が指定討論をおこないます。フロアとも活発な意見交換ができることを期待しています。
■申し込みなど詳細は
自閉スペクトラム症セミナーin2024の特設サイトをご覧ください。
■問合せ先|京都府自閉症協会事務局
TEL|075-813-5156
FAX|075-813-5157