親と専門家が協働して活動している会です。

事務局

「子育てほっとタイム」2021年度の第一回目を開催しました。

今年度第1回目開催のご報告

今年度第1回目は6月21日(月)に開催しました。

今回は市内在住で、特別支援学校小学部の保護者が2人、未就学と小学校の普通学級のお子さんがおられる保護者が相談に来られ、小学部から18歳までの部役員4人、専門部の野畑光代先生(元特別支援学校教諭)にもご参加いただきました。

まず、一人ずつ自己紹介を兼ねて近況を話しました。その中で、

・就学前にできるようになっておくべきことは何か?
・発語の少ないわが子が体調を伝えられるようになるには?
・子どもの自己肯定感が低くて親子ともども辛い
・急に苦手な刺激ができて対応に苦慮している

など、さまざまな心配事が挙げられました。

自閉症を子を持つ親の3つの重要なこと

皆さんのお話にじっと耳を傾けておられた野畑先生が、それぞれの保護者を労われた後、3つの重要なことについて話されました。

1つ目は「子どもとの信頼関係を築くこと」

まずは、子どもの全てを受け入れて安心感を与え、大人を信頼できるようになることから全てが始まるということです。

2つ目は「どのような場合であっても、自閉スペクトラム症の特性を踏まえた基本的な支援(見通しがもてる・視覚支援など)を入念に準備して地道に取り組むことが近道であること」

どれだけ準備したとしても、想定外のことが起きることはありますが、できる限り最小限にとどめることを目指すのです。

3つ目は「子どもに『教えるタイミング』が来るまで待つこと」

子どもが関心を持ち、「知りたい」と思う時がタイミングです。

子どもに教えるタイミングについて

在職中たくさんの親子に出会い色んなことを教えてもらいました。

例えば、世間では小学校に入る前に自分の名前くらい書けるようにしておかなければ…と親子で格闘(?)したけど、「結局、親子関係が険悪になっただけでした…」と笑ったお母さんがいました。

その子は中1の時、書きたいものができて文字に関心をもち、「書いて」「教えて」「これでいい?」とスゴイ勢いで文字を覚えていきました。

好きな人ができて「その名前を書きたい」と文字を書き始めた子どももいました。

「書きたい!」という気持ちが生まれて書けるようになるんだ!と思いました。『タイミング』という話はそういうことです。

親は子どものことを思い、お箸を使うことやトイレのこと、衣服の着脱などを教えるのですが、身辺自立も同様だと思うのです。

発達の過程でお箸を上手に使える状態にない時にお箸を持たせるとうまく食べられないので直接、手で食べることが増えてしまいますしね。

幼児期に大切な「大人への安心感、信頼感」

「あれもこれも…」とつい、焦ってしまう親心もわからなくはないのですが、多くの子どもたちとの出会い、関わりの中で私が幼児期に育んで欲しいと思うことは『大人に対する安心感、信頼感』です。

叱られることが多かったり、苦手なことのトレーニングが多いとなかなか育ちません。逆に大人に対して安心感、信頼感が育っていると、のちに何かを教えるときにうまくいきます。」

「保護者には他児と比較して「~ができない」と否定的に見るのではなく、子どもの得意なことやできること、好きなことに気づき、子どもを肯定的にみられるようになって欲しいと思っています。」と話してくださいました。

今後の予定

今後、野畑先生もできる限りご参加いただけるそうです。

直接顔を合わせて交流することで、ネットやSNSでは得られない気づきや振り返りになることがあります。

一人で悩みを抱えていたり、子育てで心配事や気になることがある方などにご参加いただいて、相談交流ができればと思います。

お知り合いにも「子育てほっとタイム」のことを教えてあげてください。

ご参加をお待ちしています。

BEAM137号に野畑先生の特集記事「構造化」を掲載しています。

是非ご覧ください。

今後のスケジュールの詳細はコチラをご覧ください。