親と専門家が協働して活動している会です。

事務局

長谷川俊雄 ―
高機能自閉症セミナー2019
親子の良好な関係をつくる~「境界」の視点からの再構築~

グループワークを行うため5~6人ずつに分かれて向かい合わせに着席し、まず「やっちゃった体験」の披露で自己紹介しました。

ぐっと親近感が湧いたところで講義が始まりました。

参加者は39人でした。

第四分科会
ワークショップ:親子の良好な関係をつくる
~「境界」の視点からの再構築~

家族は小さな変化を大きく感じる小集団。
大きな変化は必要ない

「親の不安定・焦りを持つ状態が継続すると子どもの問題も継続する」という言葉に次々と思い当たることがありました。

そして「私の大切な順番表」のワークをしました。

自分が大切にしているものを1~5番まで記入し、グループディスカッションした後で伝えられたのは「抽象的になっていないか」ということでした。

「子どもが良くなってほしい」の“良くなる”とはどういうことか具体的に表さないと伝わらないということです。

その上で順番表を書き直し、その違いを実感しました。

「境界」とは自分と相手との関係を表すもので、『体』『感情と意志』『責任』の3つがあること、それらが混乱すると相手との境界を侵し、互いの不安定につながるという説明を聞き、思い当たることの多さにドキッとしました。

“~すべき”ではなく『自分が心地よいかどうかで判断する』『他者からの評価は関係なく自分の価値は自分で決める』『問題を何とかするのではなく問題に悩む子どもに共感する』という言葉に、「なるほど」と納得の連続でした。また、他の家族との交流が大事というお話に、高機能部が大切にしている交流会の重要性を証明していただいた気分でした。

深刻になりがちな内容を、女子学生とのやりとりや民生委員をされた経験などからユーモアたっぷりにお話ししてくださいました。

「私は発達障害の専門家ではないので」とおっしゃっていましたが、発達障害の子どもの親だからこそ陥りがちなことに気づかせていただけるお話でした。

特に「我の『良かれ』は子どもには迷惑」という言葉には考えさせられました。今までの自分の言動を見直し、今後意識していきたいと思わせていただける貴重なお話でした。

アンケートでは「耳の痛いことやあてはまることが多々あり、すごく勉強になりました」「自分の思い込みを人にも強要したり『~べき』で考えていたことに気付かされました」などの感想をいただきました。

長谷川俊雄

白梅学園大学子ども学部教授
社会福祉士
精神保健福祉士

司会:村松陽子(京都市児童福祉センター)