親と専門家が協働して活動している会です。

きょうだい部

【きょうだい部】
「きょうだいについて」Zoom学習会ご報告(後半)|「いい子でない自分のことを受け入れてもらえる機会をつくる」について考える

「きょうだいについて」の学習会に参加して…HP担当者の思いと感想をつづってみたいと思います。

きょうだいの結婚について

私の弟が「結婚する」と連絡をしてきたとき、おめでたい話なのに少し不安になりました。私の子どもが自閉症であることが弟の結婚に影響しないか、実はずっと不安に思っていたことを、そのとき初めて弟に伝えました。

幸い、お相手の方にもご家族にも温かく受け止めていただき、今も家族ぐるみで一緒に遊びに行ったり旅行をしたり、とても良い関係が続いています。そんな経験から、「きょうだい」の問題は他人ごとではないので、改めていろいろ考え直す機会をいただけて良かったです。

子も親も「いい子でない自分」を受け止めてもらいたい

参加者の方のお話の中で、理解のない支援者に対して「妹」が怒っていることにどう対応すればいいか、というお話がありました。一般的には、「そんなことを言ってはいけないのよ」となだめるのが親の理想的な対応かもしれません。

でも私だったら、京都府自閉症協会の先輩のアドバイスから、「えーっ!ひどい!その人は発達障害のこと全っ然分かってないね!」と一緒に怒ると思います!

「妹」に心から共感し、イライラする気持ちを一緒に吐き出し切って、そのあとで「ま、ホントは悪口を言うのは良くないけどね~(ウィンク)」と伝えておけば問題ないかなと(笑)

この対応方法は、田中先生のお話にあった「いい子でない自分のことを受け入れてもらえる機会を作る」につながるのではないでしょうか。だって「妹」さんは、人の悪口を言ってはいけないことは百も承知だと思うのです。

このようなエピソードは、残念ですがよく耳にします。例えば、「きょうだい」がクラスメイトを叩いたと担任の先生から連絡があり、よくよく話を聞いてみたら「だって、お前の弟、〇〇〇〇…って言われたから!」

…こんな時、親としてはまず「それは、嫌な気持ちになるよね!」「カッとしちゃう気持ち、分かる!」と共感して、ぎゅっと抱きしめてあげたい。暴力がダメなことくらい、言われなくてもきっと分かっています。注意するのは最後に少しだけ「でも、今度そんなことがあったときは『寸止め』にしといてね。」くらいでいいのではないでしょうか。

仕方がないと分かっていてもムカムカしてしまう時、ドクターである田中先生が一緒に(しかも自分以上に)激怒してくださったら、きょうだい児はどれだけ心強くスカっとすることでしょう!他人のために怒るのはカッコイイです!

自分の「感情」は間違えていないと肯定してくれる人がいること。いい子でありすぎることを求めずにありのままの姿を受け止めてくれる場所があること。頑張らなくてもいい場所を保証すること。これは、「親」にとっても大事なことだと思いました。

障害者の親は「いい親」であることを求められることが多く、そのことに追い詰められてしまったりします。でも親だって人間。疲れて息抜きしたくなる時も、愚痴を言いたくなる時もあります。親が安心して本音を吐露できるコミュニティが必要です。

親が元気にならないと、子どもは元気になれません。親にとって安心できる場所を増やしていけるよう、京都府自閉症協会では今年度もさまざまなイベントを計画中です。

参考文献ほか

■参考文献
・『きょうだい‐障害のある家族との道のり』中央法規出版
  白鳥 めぐみ (著)、 本間 尚史 (著)、諏方 智広 (著)

■成人のきょうだい会とつながる
京都きょうだい会|(京都「障害者」を持つ兄弟姉妹の会)
Sibkoto|障害者のきょうだい(兄弟姉妹)のためのサイト

■お薦め動画など
「新型コロナ禍での自閉症の人たちの暮らしを考える」本人・家族編
・各部紹介>きょうだい部